リボ払いの意味と分割払いとの違い
クレジットカードにはリボ払いという支払いシステムがあります。
リボ払いの正式名称はリボルビング払いです。
ここでは、リボ払いの意味と、他の支払い方法、特に分割払いとの違いを取り上げます。
リボルビング払いの意味
リボルビング払いのリボルビング(revolving)は「回転する」という意味です。
クレジットカードで使われているリボルビング払いでは、毎月一定額を支払う方式を指します。
一定額を支払うだけでお金を使い、支払いを回すことができることから、回転させる意味合いのリボルビングを使っているのだと思われます。
毎月一定額を支払いますが、その月に支払いきれない金額は、翌月に持ち越されます。
この持ち越された金額に対しては、利子を支払う必要が生じます。
つまり、残った部分は借金になります。
リボ払いの借金の危険性
リボ払いの利子に関する危険性を紹介します。
ここで例を挙げます。
たとえば、毎月の支払額を5万円と設定します。
最初の月に3万円を使った場合は、5万円以内のため、一括払いと同じように支払いが1ヶ月で完了します。
次に、8万円を使ったとします。すると、一ヶ月目に5万円を支払い、3万円がまだ支払っていない金額として残ります。
この3万円に対して利子が発生します。
二ヶ月目に、追加で8万円の買い物をしたとします。残っていた3万円と利子、そして8万円の合計は11万円と利子。
ここから5万円を引かれて、6万円と1ヶ月目の利子が残ります。そして、ここにまた利子が加算されていきます。
このまま、このクレジットカードを使わないのであれば、さらに2ヶ月経過すれば支払いがすべて終わりますが、一度リボ払いを使ってしまうと、毎月のように使用してしまうでしょう。
すると、いつまでたっても利子を支払う必要のある利用が続き、利子が膨れ上がることになります。
一括払いなどと異なり、リボ払いは利子がある借金であることを認識しましょう。
リボ払いと分割払いの違い
リボ払いと分割払いの違いを紹介します。
分割払いは一般的に分割回数3回以上の支払いの際に利子が発生します。
一定の条件で利子が発生するという点では、リボ払いと同じです。
では、何が違うのかを紹介します。
利子率が違う
多くのクレジットカード会社では、リボ払いと分割払いの利子率が異なります。
一般的にリボ払いの方が利子率が高いです。つまり、支払う残り額が同じであれば、より多く利子を支払うことになります。
支払期限が違う
分割払いは、事前に何回に分けて支払うかを決定します。
一方、リボ払いは、支払い期限はありません。毎月一定額を引き取られ、その額だけ減っていきます。
たとえば、10万円を10回の分割払いにすれば、1ヶ月1万円を10ヶ月支払う必要があります。
しかし、リボ払いで、10万円を1ヶ月5万円の支払い設定をしていれば、3ヶ月で終わります。2ヶ月で無いのは、利子の支払いが残るからです。
仮に、同じ1ヶ月1万円の支払い設定であれば、10ヶ月で終わらず、同じく利子の支払いによって支払期限が伸びます。
分割払いは支払期限が固定、リボ払いは1ヶ月の支払金額設定で変化と把握しましょう。
どちらが良いかは利用する人次第です。
また、リボ払いはその後、追加で何か購入した時にリボ払い扱いにしたときには、その金額がそのままプラスされます。
リボ払いとポイント
クレジットカードではさまざまなポイントサービスを行っています。
このポイント目当てでクレジットカードを選ぶ人もいます。
リボ払いでは、通常のクレジットカードの支払以上にポイントを多くもらえるように設定しています。
これにより、安易にリボ払いを選択してしまう人もいるでしょうが、先に述べてあるように、リボ払いは利子のある借金であることを念頭に入れ、選択するようにしましょう。
ポイントと利子を比べた際に、たいていは利子の方が多くなり、結局は損をしたことになります。
このため、リボ払いを使ってポイントを得ようと考えずに、問題なく支払えるのであれば、常に一括払いを行うように心がけましょう。